GIOS MISTRAL
世界は広くて、とっても窮屈
「……あ、だったら○○ってバンド知ってます?」
「知ってるも何も、地元でよくイベント一緒になるよー」
「そうなんですかー!関東にツアー来てくれた時は俺らよく対バンしてるんですよ」
「へー、東京って箱もバンドもめちゃくちゃ多いのにね。世間って狭いよね」
「狭いですよねー。あ、こないだツアーの時なんですけど、ボーカルの***さん、△ちゃんと×ってましたよ」
「え!△ちゃんと?うそ!マジで!?」
「あれ?もしかして△ちゃんとなんかあるんすか?」
「いやあ……ハハハ(クッソ***め!ぜってー殺す!彼女いるくせに。チクったろか)」
ってぐらいには世間って狭いものですよね。
気になるあの娘はイタリア人
ここしばらくの間、5万円の素敵なクロスバイクと出会うべく広大な世界をさまよっていたのですが、いつもだいたい同じ娘と出会うんですね。そのうちの一人がこの娘。GIOS MISTRALちゃん。イタリアの娘ですね。言葉の壁は愛で乗り越えられるのでしょうか?大学時代に出会った英会話講師のエイミーさんとは何度か飯食いに行って、部屋にお邪魔して、なんかクソまずい粉ジュースみたいなの飲まされて終わったな、などと思い出します。こんなもんわざわざ実家から取り寄せんじゃねーよ絶対ファンタの圧勝だろうが!という言葉を粉ジュースとともに飲み込んで、ギリギリ知ってる英語で「ぐっていすと」とか言ってた当時の自分を優しく抱きしめてあげたいです。
そんな当時の教訓を生かし、まずは「MISTRAL」ってどんな意味よ?と調べることからこの恋は始まるのかもしれません。今のところイタリア語で知っているのは、ボーノとグラッチェとアリーヴェデルチ、ボラーレヴィーア、あとはサイゼリヤぐらいでしょうか?MISTRALちゃんと付き合うとしたら、もっといろいろ勉強しておいた方がベネ(よし)ですね。
mistral
【名】〈フランス語〉ミストラル◆フランス南東部に吹く強い北風
イタリア語じゃねえじゃん。
北風
MISTRALちゃんは北風かあ。北国に住む僕らは運命の二人かもしれないね。
君の故郷はどんなところだったの?僕らは青い風のようだね。トーホグの田舎道を一緒に走るのも悪くないよね。そうだ、口笛を吹きながら走るっていうのはどうだろう?なんだかとても名案に思えてきたよ。君はどんな曲が好きなんだい?そういえば北風はバイキングを作ったってツェペリさんが言ってたね。君に出会った僕はバイキングになってアモン・アマースみたいなバイキングメタルを口笛で吹くのかな?
結果
などと、様々な角度から検討した結果、GIOS MISTRALは見送ることにしました。とてもいい自転車で、この価格帯でシマノパーツがふんだんに使われていて、まさに僕のような初心者にはぴったりだったのですが、ほんとごめんなさい。理由は些細なことなんです。レスポールジュニアみたいな黄色とか、オレンジっぽいのとか、もうちょっと明るい色のラインナップが無かったんです。あと、メタルはそんなに聴かないです。