クロスとロード
悪魔との契約
ギターが上手くなりたければ、夜中の12時少し前ぐらいにクロスロードに行ってギターを弾くといい。すると、黒い大男「レグバ」が現れてお前のギターを取り上げ、チューニングして一曲弾くだろう。そしてギターをもう一度受け取ると、お前はこの世の曲はなんでも弾けるようになっているだろう。
ロバート・ジョンソンは悪魔と契約し、ブルースの世界で名声を得る代わりに地獄の番犬に追われるようになり、27歳で死んだ。
って話を思い出した。なるほど。なるほどなるほど。じゃあ決まった。僕が買う自転車はクロスバイクかロードバイクの2択ってことで進めますね!でも本当に良かったです。もしロバート・ジョンソンがクロスロードではなく、動く歩道かなんかで悪魔と契約していたら電動アシストサイクルを選ばなくちゃいけなかったですからね!助かりましたね!
お金はいくらあるんだい?
ズバリ5万か6万か7万です!(全然ズバリじゃない)
数日前までは「チャリなんか2~3万っしょ」と思っていたんですが、調べるとどうやらその辺の価格帯で買えるスポーツ車は、所謂ルック車というものらしく、分かりやすくギターで例えるなら「謎のストラトっぽいギターとミニアンプにシールドとストラップとスタンドがセットになっているヤバい入門用ギター」みたいなものらしいですね。分かりにくいですか?
それはさすがに……ねえ?なんて思いながら調べると、よく目にするのが「クロスバイクは最低5万円から」「10万ぐらいからロードバイク」という意見。なるほどなるほど。じゃあ僕の場合クロスバイクか、すごい無理してロードバイクって感じ?
ちなみに5万円だと車体のみで、なんとスタンドすら別途購入が必要だそうですが別に驚きません。だってギター買ってもギタースタンドついてこないですもんね。あ、ライトもついてないの?まあギター買ってもシールドついてこないですしね。……鍵もないのか。空気入れもか……空気入れ!?なんで!?
なんと車体購入価格からなんやかんやでプラス2万円かかるみたいです。
クロスロードにて
結果、僕の予算ではクロスバイクしか買えないことが判明しました。しかしここは1930年代のミシシッピ州じゃない。もっと高いクロスバイク、あるいはロードバイクを購入できる場所があります。そう、ヤフオクとメルカリが交差するあの十字路で。
ほほう、結構色々あるじゃねえか。5万円のエントリー車がピカピカのエピフォンだとすれば、10万で中古のギブソンって手もあるもんな。などと思いながらいろいろ物色していたところ、大変なことに気付きました。
中古の目利きができないし、そもそもフレームサイズとかようわからん。
時刻は夜の12時少し前。危うく悪魔と契約する(ポチる)寸前で思いとどまり、その夜は眠りましたとさ。